2021.10.08
2ヶ月ぶりの投稿になった.
久しぶりになったのは,目下,私はあることに専念しているためで,ブログを書く余裕は来年2月までほぼないと思われる.その間は生きている予定ですので,これをたまにご覧になっているかもしれない皆様にはご了承いただきたい.
というわけで,最近の高野山の状況を少し記しておきたい.
この2日ほど,高野山内は「熊の出没」で一騒動起こっている.
高野山の町内から山間に通じる道の端には,そうでなくても「クマに注意!」などと書かれた標識が立っているが,そうした山間部ではなく,狭い町内に出たのだから大騒ぎだ.
以前,1ヶ月弱ほど前にも同様の熊出没があったが,今回は町の威嚇作戦(町内全域に何回か爆発音を発する)でも退散しないようで,あちこちで目撃されている.かく言う私も昨日昼前,富貴への給食配達の際,出発して間もなく,上り坂の途中で子熊にバッタリ出会い,ビックリした.
4~5メートル先から見た子熊は,体長1メートル弱ほどあり,車内運転席から見ているだけなら可愛いものだったが,互いに興奮し接触したら,こっちは大怪我を負うだろうと後になって思った.
野生の大型動物を,動物園のオリの中ではない普通の道路脇で突然見たので,感覚が少しおかしくなった.出会った瞬間はブレーキをかけ停車した.そして,十数秒見合ったが,このまま止まっているわけにもいかないと,ゆっくり通り過ぎようとしたら,熊は上り坂道路の脇から崖を下って,下の数件続く住宅の方に逃げていった.
そのままでは良くないので,一応,交番に目撃情報を届けたが,後で「写メでも撮っておけば良かった」などと思いはしても,普段慣れている町中でも突然遭遇すると一瞬冷静判断できなかったので,まして山中でバッタリ出会えば,相当慌てるだろうなと思い直した.
子熊はまだ町内にいるようで,昨夕もあるお寺の屋根の上で目撃されていた.
高野町では町内全体放送で注意を呼びかけ,山中に戻るよう対応しているが,これが東京など都心で起こったらすぐさま猟友会などに出動いただき,駆除(射殺?捕獲?)されるんだろうな,と思うと,こうした暮らし方,生き方はイイなと感じる.
「危険動物」という概念は人間が作ったものだけど,そもそも前から山に住んでいたのはそうした動物を含め彼らなのだから,まさに<共存/共生>ということなのだろう.
その意味で,高野山入口に掲げられる「生かせ いのち」の文言は,人間だけのものではないのだな,とつくづく考えさせられた.写真は,山内の知り合いの方が送って下さった,お寺の屋根の上に逃げ込んだ「森のクマさん」(無断でブログに掲載しました.ゴメンナサイ!)
こう見ると,結構大きそうでしょ.でも,私が見た熊と同一だったら,体長は1m弱なのだ... 熊は屋根にも登れる...