2018.3.5
今日、こちらに移ってきて初めて、滝のような大雨が降った。こちらとは、高野山に行くのに車で40~50分かかる、お山への登り口になる「かつらぎ町」のある町である。
東京から移ってきたのは1月の末だったから、かれこれ1ヶ月半が経とうとしているが、この大雨は日本列島の上空で寒気と暖気がぶつかって低気圧が発生し、大荒れの天気を全国的に起こしているようだ。きっと、2日前に尋ねた高野山の裏通りに残っていた道端の雪溜まりも、溶けてなくなったことだろう。
こちらに移ってきた事情は、その内、少しずつお話するとして、私にとって心の拠り所となる高野山にいつでも通える状況になってから、大分気持ちのゆとりが生まれつつある。そのため、雨が一時上がり少し晴れ間も見えてきた時、その天気に誘われ、暖かくなってきたこれからの陽気にも着られるラフなコットンシャツを買おうと、車で30分ほど離れた街に買物に出かけた。
この辺りでシャツを買おうとすると近くでは1ヶ所しか店がないため、安価で好みのシャツを買うために、最も近くにあるユニクロに行った。そう、こちらが地方の中小都市とは言え、全国展開しているユニクロはしっかり出店していて、東京の規模と遜色ない。
そのユニクロが期限限定でコットンシャツを売っていることをネットで見たので、急いで買いに行ったというわけだ。目当てのシャツを2枚買い、その横にあるケイヨーディツーでも少し買物をして、また京奈和自動車道(無料区間)を走って地元に戻ってきて、今日の夕飯用にと、やはり地元スーパーである「松源」という店に寄った。
その駐車場に入った時は、また小雨が降り出していたので、車に積んであるビニール傘をさして店に入ろうとすると、東京の店舗なら雨天時はほぼどこでもある傘を入れるビニール袋がない。あれ?と思い、右側の小さな入口に行くと脇にそれがあったので、ビニール袋に傘を入れて店内に入ると、既に店内にいるお客さんの大半が、その傘を持っていない。全員が傘を持っていないようで、買い物している。きっと、他のお客さんは、傘を入口において店内に入っているのだろうと気がついた。
東京ならば、入口に傘を置いておけば、店を出る時、傘がそこにあるとは保障できない。それが、東京とこちらの違いの1つ、と今日分かった。
もう1つ。私が部屋を借りたアパートは敷地内に2棟あり、私の部屋がある棟は4世帯の造りとなるが、どの部屋のドアや郵便受けにも、どなたの名前も書かれてなく、表札もない。それが最近のマンション等の慣習なのかもしれないが、それでは郵便や宅急便の配達の人が困るのではないかと思えるほど、どの部屋にも名前がない。
私は今までその表札をかける余裕がなかったので、時間ができるようになった今日、ようやくプリントアウトし名前を書いた紙に台紙を貼り、玄関ドアと郵便受けに付けたが、他のお家は全く名前がなく、引越し挨拶しても名前を言い自己紹介してくれた家は1軒だけだった。そんなに簡単に名前を名乗らないのがこちらの習慣なのか分からないが、不慣れな私には少し違和感がある。
それでも、江戸幕府時代は別として、京都から東京に遷都されてからまだ150年余しか経っていないことを考えると、それ以前の圧倒的な歴史は主に関西にあり、そのお膝元に近いこの地域の文化、風習の東京との違いは、これからいくらでも知ることになるであろうことを考えると、違いって多いんだナと気付かされた1日であった。
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