2021.11.13
瀬戸内寂聴さんが亡くなった.9日午前6時過ぎのことだったらしい.
数年前,和歌山に来る直前,自分の迷いを聞いてほしくて寂庵の寂聴さん宛に手紙を出したことがあった.
こちらの勝手な想いを闇雲に綴った一方的なものだったので,返事もいただけなかったが,書いて送っただけで,少し自分がすっきりしたことを覚えている.
彼女には,「お疲れさまでした」と言葉を添えたくて,これを書こう.
今,私は外界との関係をほぼ断ち,殆どの時間をこの部屋で一人きりで過ごしている.
通院や止むを得ない用事で下山はするが,買い物なども殆どせず,極力室内で課題に取り組んでいる.有難いことに,知り合いのお弁当屋さんに無理を言い,ほぼ毎日1食届けていただいているので,命は繋がっている.
「引き籠り」とは違うけれど,でも<孤独の世界>
全く異質だろうけど,寂聴さんが『作家は孤独な作業』という趣旨の話をされていたことを思い出す.
陽水の「枕詞(まくらことば)」と「結詞(むすびことば)」という歌をご存知だろうか.
この2つの曲は1つの曲の "another virsion"
でも,2つは,それぞれ全く異なる趣,世界を醸し出す.
陽水は,それぞれに深く抱える人の<想い>を,見事に謳いあげる.
是非,聴いてほしい.
【枕詞】 浅き夢 淡き恋 遠き道 青き空
今日をかけめぐるも 立ち止るも 青き,青き空の下の出来事
浅き夢 淡き恋 遠き道 青き空
【結詞】 浅き夢 淡き恋 遠き道 青き空
今日をかけめぐるも 立ち止るも
青き,青き空の下の出来事
迷い雲 白き夏 ひとり旅 永き冬
春を想い出すも 忘れるも
遠き,遠き道の途中での事
浅き夢 淡き恋 遠き道 青き空
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