2022.07.02
<歩き遍路>の道中,或いは帰宅後,頭をよぎってはまた巡ってきて,まとめていない事柄の数々...
・蜘蛛の巣のこと
歩いた遍路道の山路には,その何十ヵ所ともいえる多くの場所にやたら蜘蛛の巣があった.まだ下り道であれば菅笠や網代笠が巣を払ってくれるが,登道では笠を脱ぎ頭には手拭いを絞るだけなので,容赦なく顔に糸がかかる.それは,結構煩わしく,大変だった.
蜘蛛はどの位の時間で巣を張れるかは知らないが,コロナの影響だけでなく,お遍路人口自体,否,「歩き遍路」の絶対数が確実に減っていると,山路の蜘蛛の巣の多さが教えてくれた.とても寂しい思い出.
・<歩き遍路>を通して,変わったこと.
①食事回数:1日1食から最大1.8食程度に減.夏場で飲料は増えているが,食べるものはそれ以上に身体が求めない.
②食事内容:概ね粗食,かつ身体が求めるもの(キウリ・葉っぱ・レモン・小麦胚芽クラッカー・チーズ・パン・たまに肉,ほぼ米は食べない等々)を食す.以前は週に何度も食材を買い求めたが,遍路後は家にある冷凍品や,これが食べたいと身体が思うものをやりくりする.
③ アルコール:ビールは350cc飲んでも翌日目が腫れる.ために,アルコール全般控えてきた.
④体重・バイタル:体重は遍路前は最大63kgの時もあったが,遍路後58kg台をキープ(更に減少傾向).体脂肪・内臓脂肪も減少したが,血中酸素飽和度(Spo2)・心拍数は変わらず.
以上は,「栄養バランスを考える」理屈とは全く無縁の正しい?食基準の対象外.それでも,目下,体調不調は起こっていない.むしろ身体の動きや軽さは好転.
果たして,<栄養>って,何? <心に栄養が回る>ことが,身体を満たすのではないか.その<身体>が求めるところに応ずる…70間際の人間にはこれで良い,と得心.
・<利他>と<利己>,<人のため>と<自分のため>
<利他=人のため>とは,人の<何>のためなのか? 同様に,<利己=自分のため>とは,自分の<何>のためなのか? その目的<何>を具体的に考えれば,自ずと<自分との係わり>が見えてくる.
「人を」... 励ますため,支えるため,助けるため,悲しませないため,喜ばすため,救うため,(その人に)幸せであってほしいから,(その人に)代わるため
「自分の」...(自己〕満足のため,(他者〕評価のため,余裕を提供するため,心に素直で正直であるため,代償はいとわないから,犠牲がその人に代われるから
そういう係わりが見えてくれば,自分がやるべきことは決まる? 大事なことは,その自分の決定を自分がきちんと納得し,覚悟すること.
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